第2四半期グローバルストリーミングトレンドレポート

このほど、人工知能ビデオ分析サービスプロバイダーのConvivaが「第2四半期グローバルストリーミングトレンドレポート」を発表した。このレポートのデータは主に、Conviva 独自のセンサー技術から得られたものです。現在 33 億のストリーミング ビデオ アプリに組み込まれているソーシャル メディア データには、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube 全体で 2,000 を超えるアカウント、500 万を超える投稿、125 億回のビデオ視聴、350 億を超えるインタラクションのデータが含まれています。

以下はテンセントメディア研究所が抜粋したレポート内容です。

世界的なCOVID-19パンデミックの影響により、ストリーミング動画の視聴やソーシャルメディアの利用といった視聴者の行動により、ストリーミングトラフィックが急増しました。以前はこれが単なる短期的な現象であると推測する人が多かったが、現状から判断すると、ストリーミングメディアの急速な発展に反転の兆しは見られない。今年第2四半期、世界のストリーミングトラフィックデータは引き続き増加し、前年同期比で13%増加しました。ストリーミング視聴者数の増加に加えて、プラットフォームが大規模で熱心な視聴者を引き付けているため、ソーシャル メディア、特にビデオ コンテンツへの投資も増加しています。

ストリーミング広告の品質と測定が向上するにつれて、さらなる投資が続く可能性が高くなります。これらすべてが意味するのは、ストリーミングの成長は減速するどころか加速しており、その優位性により、デジタル企業はコンテンツの作成方法、消費者へのマーケティング方法、広告方法、視聴者体験の向上への投資方法を再評価せざるを得なくなっているということです。

01 ストリーミングメディアは成長を続ける

全体として、ストリーミング時間は前年同期比で 13% 増加しました。昨年の新サービスのおかげで、南米は192%と最大の成長を記録しましたが、北米はわずか2%と最も控えめな成長にとどまりました。アフリカは79%の成長率で2位となり、オセアニアとアジアの成長率はそれぞれ58%と43%となった。これにより、すべての地域でストリーミングが年々増加する傾向が継続します。

次のグラフは、2018 年第 2 四半期から 2019 年第 2 四半期までの各月のストリーミング時間の前年比増加を示しています。

02ストリーミングメディア広告の品質が大幅に向上

16% の広告が依然として期待通りに配信されなかったものの、この数字は前四半期から 37% 減少し、大幅に減少しました。広告の効果も今年第1四半期に比べて4％増加しました。

技術の進歩により、広告開始までの待ち時間は 0.34 秒と大幅に短縮され、前四半期から 31% 削減されました。

広告バッファリングもわずかに改善し、前四半期から 1% 減少しました。一方、視聴者にとって嬉しいことに、広告の長さは3%短縮され、27秒になりました。

03 ストリーミングメディアのフォーチュン500社

全体的に、フォーチュン 500 企業は、ブランドがより多くの投稿や動画を通じてソーシャル メディアに参加し、すべてのプラットフォームでエンゲージメントが高まったため、2019 年第 2 四半期は前年同期と比べて業績が向上しました。前年と比較すると、フォーチュン 500 ブランドの Instagram への投稿は増加し、2018 年第 2 四半期の投稿と動画はそれぞれ 200% と 133% 増加しましたが、インタラクションの増加はわずか 9% でした。フォーチュン 500 企業は Twitter での交流を好んでおり、交流回数は 263% 増加しています。一方、フォーチュン500企業はFacebookプラットフォームへの依存度が高く、同プラットフォームの視聴者シェアは65%、Instagramは23%で第2位となっている。

04 YouTubeの社会的期待

YouTube はソーシャル メディア上のストリーミング サービスにおいて非常に重要な役割を果たしています。 2018 年第 2 四半期では、YouTube の視聴回数 (63%) と視聴時間 (52%) の大部分がモバイル フォンから発生しました。画面が小さいデバイスでは、YouTube を使用すると動画を視聴しながらコンテンツを閲覧できます。

しかし、ユーザーが YouTube を視聴する時間は、携帯電話やタブレットよりもコンソールやテレビで約 2 倍長くなっています。テレビ視聴時間は23%と、2018年第2四半期の総視聴時間の14%と比較して大幅に増加しました。これらの傾向は、YouTube 視聴者が長時間のコンテンツを好み、大画面で視聴することを選んでいることを示しています。

05デバイス別視聴時間増加率

長年にわたり、デバイスでの視聴時間は増加傾向にあります。しかし、今年の第2四半期には、デバイスでの視聴時間が珍しく減少し、ゲームプラットフォームは14%減少しました。他のテレビデバイスも成長し、スマートテレビは46%増、コネクテッドテレビデバイスは5%増となったが、ゲーム機は14%減少した。小型画面デバイスのうち、携帯電話は 30% 増加し、デスクトップは 15% 増加し、タブレットは 9% 増加しました。すべてのデバイスにおいて、総視聴時間は昨年より 13% 増加しました。

デバイスの好みは地域によって異なります

アジアを除く世界全体では、大画面デバイスによる視聴が 50% を大きく上回っています。中でも北米では大画面への愛着が特に顕著で、視聴時間の 82% を占めています。北米では携帯電話、コンピューター、タブレットの普及はほとんど進まず、携帯電話は視聴時間のわずか 8% で 2 位に留まりました。オセアニアやヨーロッパでも状況は同様で、大画面での視聴が60％以上を占めています。大画面での視聴時間の 57% をアフリカが占めています。アジアは例外で、2019年第2四半期の視聴時間の42%がモバイル、37%がデスクトップで、大画面での視聴時間はわずか16%でした。

要約する

ストリーミング メディアは世界中で成長を続けており、ストリーミング メディア広告は優れた発展の見込みがあり、企業はソーシャル メディアに投資する傾向が高まっています。ストリーミング メディア プラットフォームには幅広い発展の見込みがあります。これは、企業がストリーミング側でより優れたコンテンツを作成し、消費者に優れたユーザーエクスペリエンスを提供する方法を再評価していることを意味します。

著者: テンセントメディア研究所 翻訳者: 林其華、

出典: テンセントメディア研究所 (ID: TencentMRI)

原題: 第 2 四半期グローバル ストリーミング トレンド レポート

キーワード: ストリーミングメディア広告